弊社からの提案・制作のポイント Proposal & Point
Point 01 一度でもランディングページにアクセスした人を見込み顧客リストとして認定し、類似広告を使って効率化を図る
Facebook広告には「類似オーディエンス」という、世界一の個人情報保持会社であるFacebook社の内部ビッグデータをAIが解析して最適な広告出稿先ターゲットを割り出す強力な機能があります。
「類似オーディエンス」という名前のとおり、「提出した一定の顧客リストに類似する属性を持つターゲット層に広告を出す」という機能です。
顧客リストとしては電話番号やメールアドレスなどのすでに自社が持っている顧客情報を利用することができます。Facebook広告の運用で狙ったターゲットにマッチする顧客をより安い金額で集めるための広告最適化では避けては通れない必須の機能と技術です。
今回のプロジェクトは、新規プロジェクトのため顧客リストがなく、「申し込みを行った人を見込み顧客リストとして再利用する」には時間が短く数も確保できないという問題がありました。つまり、類似オーディエンス機能を使うための顧客リストがなく、用意するための時間やコストもありませんでした。
対策として、広告クリエイティブの反応テストをすると同時に、各広告に反応して「一度でもランディングページにアクセスした人」を見込み顧客リストとして蓄積する手法をとりました。
サービスに申し込みを行った人に比べるとマッチング度合いは低いものの、「広告に対して興味を持った人」であることには代わりなく、闇雲にいろんな顧客ターゲットを仮設検証するよりも早く確実に結果の出る方法論の1つです。
また、本プロジェクトは「リアル説明会まで足を運ぶ温度感の高い顧客をピンポイントで獲得し、契約を最終ゴールとして良質な顧客を集めること」が広告運用における最大の課題でした。
つまり、広告とランディングページの申し込み単位で見たときの1顧客あたり獲得単価がたとえ悪いものになったとしても、冷やかしの顧客をできるだけ削りとり、当日のキャンセル率を下げ、説明会全体の雰囲気が前向きになるようにする必要もありました。
そのため、広告クリエイティブの段階からすでに顧客を絞りきったコピーや写真を採用していたため、広告に反応=ズレていない顧客という構造になっているため、見込み顧客として十分に採用できるものでした。
Point 02 Facebook広告の審査に機械判断にて非承認されるも、直接連絡の取れるFacebook社の担当者に連絡したり、チャットサポートから人的チェックにつなげることで、早期に審査問題を解決
楽天運営代行モールオートは、簡単にサービス内容を言えば「楽天ショップの運営代行業務であり、発生した売上の一部を手数料としていただく成果報酬制度」でした。つまり、顧客視点でいえば「いままでやっていた作業がなくなり、売上に対しての手数料サービスなのでリスクが無い。
成果が出なければ支払いがなく、確実に赤字にならないビジネス構造」となります。
これらの文言をランディングページに採用したところ、テキストだけを見れば「楽して何もせずにリスクゼロで稼げる」といった文言として受け取ることができ、「毎日スマホで5分。誰でも稼げる簡単副業!」といった怪しげなビジネスと文言の多くが被ったため、Facebook社の審査機構が持つ機械レベルの判断で審査落ちとなりました。
人的判断でランディングページ内容をみれば、正当なネットショップ運営代行サービスであることは一目瞭然です。
弊社はこれまでのFacebook広告の運用経験から、直接Facebookの広告担当にメールを送るホットラインを持っておりました。通常はチャットサポートや異議申し立て機能を使って何日もかかる再審査の手順が必要ですが、担当者にも同時にメールを送って人的審査を行ってもらうための提案を行ったため、非常に迅速に審査通過まで進めることができました。
特に、今回のような広告運用期間が3週間という短い案件では、数日の運用ストップも大きな痛手となります。審査関係にノウハウと経験のある弊社だからこそできた対応でした。
Point 03 約3週間という短い期間でありながら、短期間に32種類のキャッチコピーや画像の違った広告を最速でテストすることで、獲得単価の大幅にカット
弊社の広告に対する考え方は次の2つです。
1.広告で最も重要なことは、テストである。テストするためのデータ蓄積できる構造が必須であり、広告費を博打で無駄に使わない。水モノにしない。
2.どんなに天才的なコピーライターでも、一度で成功することはできない。必ずA/Bテストで最適化する。
15年にわたるWEB制作の経験や100本以上のランディングページ作成経験、多数の広告運用経験から弊社は反応率の高い広告クリエイティブ作成や広告出稿先やターゲットについて精度の高い仮設思考が出来ます。
それでも、必ずテストを行って、最適な広告案を見つけるための広告戦略と運用酒保うには手を抜きません。
通常、広告をテストするには、一定以上の予算と期間が必要ですが、Facebook広告については独自の経験と理論により、数日で何十種類もの広告クリエイティブをテストして最適な案を探すノウハウがあります。今回は、写真10種 x コピー3種類 + 写真のみ2種にて、32種類のクリエイティブテストを広告運用開始の数日間で行いました。
32種類の広告クリエイティブテスト
テストの結果としては、クリック率が0.60%のものから、0.12%のものと、大きな開きが出る結果となりました。
(出稿するビジネスのジャンルによって違いますが)、通常のFacebook広告運用ではクリック率が1%を越えてクリック単価が150円以下に収まるようにして合格ラインといえますが、「リアル説明会に足を運ぶ良質な顧客を集める」といったプロジェクトの性質で「温度感の高い本気の顧客にしぼり、コンバージョンエリアが少なく非常に長文なランディングページを最後までしっかり読み込んでくれる人」を集める広告としては、十分に及第点レベルでした。
広告クリエイティブごとの数値の大きな違い
最終的な契約獲得数は、予算の見込みで算出した3件を越えて12社を獲得し、想定の4倍を集めました。クリック率やクリック単価といった「広告のみ」をみれば数値は悪いものの、重要なのは「最終的に売上につながる広告だったかどうか」です。
Point 04 あえて長文のランディングページやテキスト中心の動画広告を作成することで、温度感の高いユーザーを抽出。契約までつながりそうな良い顧客を集めることに成功
リアル説明会まで足を運び、ランディングページ熟読時にすでに契約を前提として申し込んでくるような温度感の高いユーザーを集める。この流れをさらに加速させるため、テキスト中心の動画広告の運用も開始しました。
画像広告のテストですでに集めていた「ランディングページにアクセスした顧客リスト」を利用した類似オーディエンスに向けて、動画広告を配信。
最終的に最も効果性が高く、予算を投下した広告となりました。
GoogleやYahooの検索キーワード型広告と違い、Facebook広告は「興味・関心のある潜在層を獲得するメディア」というのが通常の考え方であり、どちらかといえば「強い興味付けで衝動的に反応させること」に向いたメディアでもあります。
ランディングページは長文であり熟読するモデルにもかかわらず、広告が衝動的に反応させるものだとすれば、広告のクリック率や単価がいくら上がっても、ランディングページとのミスマッチが起こってLPのコンバージョン率は下がる一方です。
広告とランディングページの両方でユーザーの気持ちと取りたい顧客層のイメージをしっかりマッチさせる必要があります。
だからこそ、弊社では広告運用会社とランディングページ制作会社を分けることは推奨しておらず(それぞれが自社の業務範囲の結果の最適化のみを考えるためです)、両方受け持って広告全体で最終的な売上が発生するポイントまで一貫性をもった運用がなされるように配慮しています。
長文ランディングページを熟読することに「耐えられる」ユーザーをさらに絞り込むために、Facebookのフィード(タイムライン)に登場する広告テキスト中心の動画をじっくり読ませることにしました。しかし、動画だけで離脱してしまわないよう、サービス内容に興味をもったユーザーが気になるであろう
代行業者が作る実際のページ
想定月商ごとの収益&手数料モデル
競合他社とのサービス内容比較
といった内容を動画後半部分にモザイク状態で挿入し、ランディングページへ誘導されるようにしています。
最終的な成果・データ Achievement
契約成立した顧客から得られる年間の予想売上高が算出できるので、クリック単価や説明会参加者の獲得単価ではなく、広告の費用対効果まである程度算出できました。
株式会社フロントフィールド様から公開の許可をいただきましたので、実データにてそのまま掲載させていただきます。
結論から申し上げると、総利用広告費は778,128円。CPA(説明会1人あたり獲得単価)は11.971円。契約獲得における年間の予想売上高は3,100,000円。ROAS(※1)は398%となり、プロジェクトとして破格の広告結果を出すことに成功しました。
※1:ROAS(Return On Advertising Spend)とは、かけた広告費に対して得られた売上を%で表したもの。
Facebook/Google/Yahooの広告データと契約獲得数実績によってまとめたデータ
Facebookの広告データ
消化金額:700,000円
参加者獲得件数:58件
CPA(1人あたり獲得単価):12,069円
CTR(広告のクリック率):0.53%
CPC(広告のクリック単価):620円
Googleの広告データ
消化金額:¥63,721
参加者獲得件数:5件
CPA(1人あたり獲得単価):12,744円
CTR(広告のクリック率):3.1%
CPC(広告のクリック単価):288円
Yahooの広告データ
消化金額:¥14,407
参加者獲得件数:2件
CPA(1人あたり獲得単価):7,204円
CTR(広告のクリック率):1.9%
CPC(広告のクリック単価):240円
広告のクリック単価のデータだけを比較しますと、Facebook広告はGoogleYahooに比べて倍近く高く、他のFacebook広告運用の相場と比べてもかなり高い数値となっております。
しかし、実際の広告運用で重要なことは、最終的に売上をもたらす契約社を獲得できるかどうかにかかっています。広告自体のクリック率やクリック単価が悪化したとしても、しっかりとビジネスやサービスにマッチした顧客を獲得することが重要です。
特に、本案件は「実際に足を運んで会場まで来る必要のあるリアル説明会」であったため、顧客はスケジュールを確保する、移動の手間がかかるという参加までのハードルが高い傾向にあります。
「なんとなく」の感覚で反応する顧客を勢いだけで連れてくる広告で獲得してしまうと、申込はあっても実際の説明会当日にはドタキャンで参加しない、サービスに興味が無いので説明会自体の雰囲気が悪くなる、契約する意思も無い、といった可能性も低くありません。
今回の広告運用では特に「最終的な契約するターゲット」に絞ったピンポイントの運用を行いましたが、その点がしっかり数値データに現れ、また結果も残せた良い事例だと思われます。
お客様の声 Voice
成果に対して貪欲で、入口から出口まで結果が少しでも良くなるように全力でサポート
弊社は、オリジナルの家電・生活雑貨等を製造し、Amazonや楽天を利用して販売事業を行っている通販会社です。
小売業をやっていると、誰しもがキャッシュフローについて一度は考えると思います。
弊社では、主にオリジナル商品を海外から仕入れているため、特にキャッシュフローや在庫回転率を意識しており、何か会社のスキームを利用して、キャッシュフローの改善ができないか新しいビジネスモデルを模索しておりました。
ざっくりとした楽天代行のアイディアは思いついており、そこから先の具体案について悩んでいたところ、代表の大門様に相談に乗っていただきました。 これが結果としては大正解で楽天代行事業の成功理由の一つでした。
代表の大門様はヒアリング能力に長けており、仮説を立てる能力がずば抜けて高いのです。 問題の本質を探りながら、弊社の理念や想いを元に顧客が求めている価値と弊社の強みを活かしたビジネスモデルの企画立案をしていただきました。
その後も、企画立案だけでなく、LPの制作から広告運用での集客。さらには当日のセミナーの運用のリハなどのフォローまでしていただきました。
結果として、(広告運用終了後に口コミでのお申込みもあったので)20社以上の契約が決まり、新規事業としての滑り出しもいい感じです。
また、一緒にプロジェクトメンバーとして活動して、仕事の楽しさを改めて感じたり、刺激も多くいただき、私自身の成長にも繋がりました。
HPにも記載のあるように成果に対して貪欲で、入口から出口まで結果が少しでも良くなるように全力でサポートしていただき大変感謝しております。
信頼できる会社様なので、今後も機会があれば随時相談させていただければと思います。