リトルケイブに行ってきた!-高円寺のボードゲームカフェ&バー「リトルケイブ」

ボードゲームカフェ

ボードゲームカフェ&バーである「LITTLE CAVE(リトルケイブ)」さんに行ってきました。2016年7月にオープンした新進気鋭のお店です。

リトルケイブに置いているボードゲームの数は?広さや雰囲気は?店員さんは?メニューや値段は?などなど、実際に足を運んでみて実体験したままに書かせてもらいます( ´ ▽ ` )ノ

目次

ボードゲームカフェ「リトルケイブ」のメニューや店内

まずはボードゲームカフェ「リトルケイブ」さんの基本的な情報、店内の広さや置いているゲーム、メニューなどについて紹介します。

リトルケイブの立地・場所

リトルケイブは高円寺の南口から徒歩1分圏内です。

駅を出てすぐの居酒屋や店舗が並ぶ活気があるエリア、伝説のすた丼の入っているビルの2階にあります。

高円寺駅は新宿から中央総武線で約7分。東京の山手線西側のエリアの方ならあまり遠くない場所です。

高円寺でボードゲームといえば、「すごろくや」さんですね。

リトルケイブさんは何か意識して店舗の位置を決めたのかなーとお聞きしたところ、店長さんに教えていただいたのが

「ボードゲームの流通を考えたときに、すごろくやさんがすぐ近く、メビウスゲームズさんが水道橋駅なので、乗り換え無しで20分」

といった旨の回答をいただきました。ゲームの流通・入手について考えての選択のようです。

ちなみに、訪問した私も、すごろくやでリカーーーリングを購入したあと、リトルケイブさんに向かってます(笑

店内やプレイテーブルの広さ

リトルケイブさん、とにかく広いです。渋谷のJELLY JELLY CAFEさんの3倍くらいの広さ、といえば伝わるでしょうか。

テーブルがひとつひとつ広く、客席の密集感は薄めです。

テーブルの広さは重ゲーを十分広げられる余裕があり、移動の通路となるボードゲームの陳列棚と客席テーブルの隙間には余裕があり、気を遣わずに人が楽に通行できるレベルです。

ボードゲームカフェやスペースでよくありがちなのは、プレイ用に置かれている棚のボードゲームを見ようとすると、客席と棚が近すぎて狭く、客席を遮ったり気を使ったりする必要がある、という状況です。

しかし、リトルケイブさんではまったくその心配はありませんね!

そもそも、プレイ用テーブル・客席側の壁にはボードゲームが陳列されていないのです。

この配置はスペースをうまく利用したい経営側には厳しい選択ですが、客目線でいうとかんなり嬉しい処置ですね。

店内には、隠し扉になっているボードゲーム陳列棚を動かした裏側に隠し部屋があり、個室として利用できるようです。少人数でのイベント時に予約して使うと便利そうです。というか、そのギミックがゲーム好きの心をくすぐります!

ドリンクや食事のメニュー

リトルケイブさんは店長が元寿司職人の方です。

飲み物だけのボードゲームカフェが多い中、リトルケイブさんでは食事メニューもかなり充実してますよ!

厚切りベーコン、ミックスナッツといったおつまみだけでなく、パスタやどんぶりなどのガッツリ食事を出来るものまで。

特に有名なのが「メープルミープル」。カルカソンヌの人のコマである「ミープル」の形をしたデザートです。チョコソースやキャラメルソースでトッピングして味付けを変えることも可能。

酒飲みの大門としては嬉しいのが、アルコール類にもこだわりがあるところです。「日替わりクラフトビール」といったメニューがあり、「よなよなエール」をいただきました。

すべてのドリンク類はアルコールも含めてすべてタンブラーに入れて出してもらえます。倒してもこぼれることは無く、ボードゲームを汚してしまう心配はありません。

(2017年3月)食事メニューをいろいろ食べてみた!

初回訪問ではビール以外を頼まなかったのですが、ガッツリメニューを楽しみましたよ!今回リトルケイブさんで食べたのは次の通り。

  • コロナ(ビール)
  • カルボナーラ
  • ボロネーゼ
  • メープルミープル
  • 厚切りベーコン

コロナ(ビール)

メキシコビールの有名な銘柄ですねぇ。このビール、切ったライムを瓶の口に添えて飲むのが楽しみ方なんですが……瓶だけ出すお店も多いんですよね。

リトルケイブさん、ちゃんと切ったライムをコロナエクストラの瓶の口についてました!親指で押し込んで、瓶の中に沈めて飲む!

爽やかですねぇ。爽やかですねぇ〜と言いながら、コンプレットをプレイして「ギャーギャー」言うてましたけどね…。

カルボナーラ

いやー絶品でした。卵黄を崩して食べれる本格カルボナーラ。

ボードゲームスペースっていう遊び場所のご飯だから大したことないだろう……と思うのが普通ですが、本格派でございます。

このクオリティなら、高円寺の近くのお店でご飯を食べてからリトルケイブへ……とする必要がありません。ダウンタイムの長めのじっくり系のアナログゲームを楽しみながら、ご飯を美味しく食べられます。

メープルミープル

リトルケイブさん特製、カルカソンヌなどに出てくる人型のコマ「ミープル」のカタチをしたホットケーキ(パンケーキ)?です。

厚みがあって、ちゃんと中はふわふわ。形はミープルですけど、しっかりしたホットケーキです。

アイスクリームを乗せたり、チョコチップを乗せたりといったトッピングが出来るだけでなく、そもそものミープルがココア味や抹茶味に変更することも可能です。

一緒に遊んだ店員さんや同席者、当日に遊んだボードゲームなど

ゲームドライブの体当たり記者「わこつん」さんと一緒に訪問させてもらいました!

マスク女子わこつんさんの「リトルケイブいってみた」記事は相当面白いし充実しているのでオススメです。

途中では自作ゲームの「キャプテンダイス」を店長さんと遊んだり、よくいらっしゃる常連さんでゲーム会も主催している「のどぐろ」さんとたまたま同席させていただきました。

当日遊んだアナログゲーム、ボードゲームゲームはコチラ。

  • クアルト
  • コリドール
  • キャプテンダイス
  • チャオチャオ
  • 交易王
  • Sweets!
  • ゾン噛ま

最初はわこつんさんと二人だったので、ひとまず二人用ゲームをいろいろ遊ぶことに。定番のフランスゲーム「クアルト」「コリドール」あたりをプレイ。

クアルト(QUARTO!)

クアルト(QUARTO!)は高さ・カタチ・色・穴の4種類の属性を持つコマを使い、どれか一つの要素でも揃えばOKという4目並べのボードゲームです。

  • ルールが単純でインストが簡単
  • 奥が深くて勝ち筋が一定ではない
  • もう一回!と言いたくなる
  • コミュニケーションがとれる

といった、大門が思う良ゲーの要素をすべて満たしているゲームです。

このボードゲームのポイントは「相手が置くコマを自分が選ぶ」というところ。つまり、敗北の原因を作ってしまうのは自分なんです。

負けた要因を相手の強さにするのではなく自己責任に転嫁させるこのシステムのおかげで、将棋や囲碁などの実力のみが試される完全情報ゲームであるにも関わらず、「勝てないからもういいや。次やろー」とならないで何度も遊びたいようになっています。そして恨みにもつながらない。

クアルトは好きだけどまったく勝てないウッカリプレイの大門はボッコボコにされましたが、次のコリドールでは圧勝。

コリドール(Quoridor)

これもクアルトと同じくフランス生まれのボードゲーム。知育ゲームとしても利用されています。

自分のコマを相手の陣地の最終ラインに到達させたら勝ち。自分の手番に出来ることは次の2種類のみ。

  1. コマを1マス動かす
  2. 通路の壁となる板を置く

壁となる板を置くことで相手の移動を制限するとともに、自分のルートも制限されます。

「相手の最終ライン(つまりゴール)に到達できないように板を置いてはならない」というルールがあるため、わざと自分のルートを板で制限し、最短のゴールまでの道のりを作る、といった戦術も可能です。

慣れてくると1手差の良い勝負が繰り広げられるし、ルートを潰した時の笑いや感動あり、ガチ対戦も可能。「もう一回!」と言いたくなる二人用ボードゲームの名作です。

キャプテンダイス

スタッフの店長さんに時間があったので、持ち込んだキャプテンダイスを一緒にプレイすることに。

※キャプテンダイスのルールやプレイ動画はコチラの記事を御覧ください

やってみると、店長がめっちゃ強い!

反射神経が良いだけでなく、挟むとカードがたくさん取れるゲーム性、ベル押す重要性を瞬時に理解してプレイしていました。こっちが1箇所ダイスを押すのがやっとのタイミングで3つすべてのダイスを置いていることもしばしば。

最初は手加減プレイで様子を見ていた大門ですが、製作者の意地としてココまで上手いプレイヤーに出会ったら負けたくないと思い、ガチで勝負に走ることに。なんとか数枚差で勝利できました。

キャプテンダイスを遊んでいるタイミングで、ちょうど常連さんの「のどぐろ」さんが来店。「よかったら一緒に遊びます?」とお声がけしたところ、快く一緒にキャプテンダイスを遊んでもらうことに。

「チーン!」

「ああああぁぁぁ(置けなかった悲鳴)」

「カードオープン!」

「ああぁあぁぁぁぁ(せっかく置いた土地が攻撃の読み合いで負けて吹っ飛ぶ悲鳴)」

かなり楽しんでいただけた模様です(笑

感想として、ダイスを振りまくるところ、ベルの鳴るところ、ちゃんと考える時間も用意されているところ、を褒めてもらい、楽しんでいただけました。

製作者として意図していたゲーム性がちゃんと伝わって楽しんでもらえるのは嬉しいですね!

ちなみに、キャプテンダイスは店長さんのご許可をいただきリトルケイブ店内にプレイ用として置いてもらえることになりました。

もしプレイしたい方はぜひリトルケイブさんで探してみてくださいね!

チャオチャオ

わこつんさん、のどぐろさん、ともに遊んだことがない、ということでチョイス。いやいや、この神ゲーは遊んでおきましょう!大門の一番好きなボードゲームです。

チャオチャオは超単純なすごろくゲーム。筒の中でダイスを振り、自分だけが見て、ダイス目を宣言してその分マスを進むゲーム。

「なにがおもろいねん?」

って思うかもしれませんが、このゲームの特徴は3つ。

  1. 宣言するダイス目は自由。1が出ても4と宣言して進んでもOK。つまり嘘がつける
  2. 嘘をついたと思ったプレイヤーに「ダウト!」を宣言して、嘘かどうかを確認。嘘をついていたら、コマが崖下へ。新しいコマを利用する。
  3. ダイスは1,2,3,4,×,×となっているため、×が出たときは絶対に嘘をつかなければならない(確率1/3)。つまり正直に宣言しつづけることが不可能。

嘘を見破られたときにコマを崖下に落とす時「チャオチャオ〜」とみんなで掛け声をして手を振るのがルールです。チャオチャオは「バイバイ!さようなら!」という意味です。

大門は序盤から積極的に嘘をつき、そして相手に対しても「ダウト!」を宣言しまくるタイプ。

初回プレイだからなのか、正直に答える2名に対してダウトを言いまくったせいで、早々にコマが崖下に落ちていって退場。

わこつんさんとのどぐろさんの一騎打ちが最後まで白熱し、わずか1手差、1ダウト差で勝敗が決まるという接戦でした。

誰でも出来て、常に笑いも起きる。チャオチャオはやっぱ良いボードゲームですねぇ。

その他のゲームと備考

交易王、Sweets!、ゾン噛まと遊びましたが、すべてレビューを書いていたらリトルケイブさんの紹介記事なのかボードゲームの紹介記事なのか分からなくなってきたので割愛します(笑

写真だけ載せておきますね〜。

交易王

Sweets!

ゾン噛ま

店内の雰囲気の項目でも書きましたが、とにかく店内が広い!店内が広いというか、通路と棚に余裕がある、という表現が正しいかな?

ボードゲーム棚を眺めながらあーだこーだ話していても、プレイ卓から離れているため、邪魔になりません。ボードゲームカフェの中では、棚をじっくり眺められる数少ない店舗では無いでしょうか。

まとめると、リトルケイブさんは置いているゲーム数、メニューの豊富さ、プレイ環境の良さ、どれをとってもハイクオリティなお店でした。

番外編:リトルケイブはどのように出来たのか

リトルケイブさんは2016年7月にオープンした新規店ですが、「株式会社リトルフューチャー」という自社でボードゲームを制作したり、ボードゲームの印刷業を営んでいる会社が経営しています。

株式会社リトルフューチャーは「SANGOKU!(サンゴク)シリーズ」や「黄金体験(ゴールドエクスペリエンス)」を販売していた会社ですね!

元々は、クラウドファウンディングで資金調達して店舗は開始。82人541,500円の調達に成功し、店舗はスタートしています。

まだクラウドファウンディングのページは残っており、こちらから閲覧可能です。リトルケイブさんがまだ不動産を駆り立てで、棚もテーブルも何もないころの映像が見られますよ( ´ ▽ ` )ノ

リトルケイブは日本語で「小さな隠れ家」という意味。店内の隠し部屋もこのコンセプトから生まれているのかも?

ボードゲーム好きで、ボードゲーム作者が、次はゲームスペースの経営を始める。

ボードゲームカフェって業態から考えたらどう考えても儲かる事業では無いんですけど、自分の店があったら大会やイベントをやるスペースにもなるし、相乗効果は見込めますね。

なにより、ボードゲーム好き!ボードゲームもっとみんな楽しんで!というメッセージを強く感じるお店です。

私が来店したときはオーナーさんはいらっしゃらなかったので、今度機会があればお話してみたいなぁと思いました。

まとめ:リトルケイブ基本情報

LITTLE CAVE

TEL:03-6884-7376

〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4丁目26−16 芦野ビル 2階

新宿から電車で7分、高円寺駅南口から徒歩30秒

利用料金

  • 30分:250円
  • 平日フリータイム(1日):2,000円
  • 休日フリータイム(1日):2,500円

ボードゲームの種類500種類以上。各種イベント実施中。

その他、詳しい料金表や飲食メニュー、イベント情報は公式サイトへ

著者:グランドアゲームズだいもん(ゲームデザイナー)

Twitter:@economic_wars

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