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Posted:2016/10/15(土)

ボードゲーム初心者をアグリコラに引き込むために、アグリコラの魅力を淡々と紹介する

今回紹介するのは「アグリコラ」。17世紀の農民になりきって、農場経営するボードゲームである。

アグリコラというゲームを聞いたことがある、という人向けに、誤解を恐れずに用語をいろいろざっくりに変換しつつ、解説してみます。

 

[NEW] 2016年に発売されたアグリコラ ファミリーバージョンについて、通常版との違いとファミリーバージョンならではの魅力について解説した記事を書きました。→ 詳しくはコチラ

 

長くなったのでこの記事のまとめ

有名なの?

ボードゲームマニアだけがいるネット対戦サイトでずっと首位。世界大会もある。

 

ゲーム内容

家族で労働して一番発展した農場作ったら勝ち。労働力をつかっていかに価値を生み出すかの経営ゲーム

 

ゲームテーマは「ジレンマとの戦い」

  • 家族が増えると多く行動できるが、食料も多くいる。
  • 食料確保のための行動していると、農場発展のための行動が遅れる。
  • 農場発展のためには、家族が必要。

1〜3がループするジレンマとライバルと闘いながら農場経営するゲーム

 

何度も遊べるの?

300種類ある特殊カードを1人あたり毎回14枚づつだけ利用するので、そのたびに戦略性の違ったゲームになります。

 

やってみたい人へ

1プレイ1時間半〜2時間半かかるという超重ゲー。だけど超面白い。ルール複雑なので経験者とやりましょう。

 

 

有名なの?

いわゆる「重ゲー」であり、マニアックかつガチ勢向けに作られたボードゲーム。

その中でもドイツにあるボードゲームマニアしか集わないWEBサイト「BGG(ボードゲームギーク)」で大賞を永遠と取り続けているという作品。

 

ガチ勢の心を掴んで離さない、奥が深すぎかつプレイ中の知的興奮がとどまることを知らないネ申ゲームである。

ちなみに、世界大会や日本大会が開かれていたりもする。

 

ゲーム内容ざっくり

14ラウンドという期間を経て、もっとも発展した農場を作ったプレイヤーの勝ち。

発展ってなに?ということですが、たくさん家畜を飼ってるとか、畑いっぱい耕したとか、農作物をたくさん作ったとか、それぞれにポイントが設定されていて、その集計で勝負になります。

 

毎ラウンド、家族の数だけ(はじめは夫婦で2人だけ。ある程度ラウンドが進むと子供が作れる)で活動します。

ラウンド中の活動は、家族のコマをアクションエリアに配置して行います。

 

アクション内容(一部)

  • 木を切って木材ゲット
  • レンガを作ってゲット
  • 鉱山で石材をゲット
  • 木材で家畜を飼う柵を建てる
  • 家畜である羊を手に入れる
  • 畑を耕す
  • 小麦を市場で買う
  • 畑に小麦を蒔く
  • レンガをつかって暖炉を作る
  • 小麦を暖炉でパンにする
  • 次のラウンドで1番手から始める。

などなど。

このアクションエリアへの配置は、毎ラウンド1人のみの占有権であり、たとえば自分以外のプレイヤーに置かれると、そのラウンド中は選択できません。

つまり、「小麦をもっていてあとは畑さえあれば種まきして収穫できるでー」と思っていても、他のプレイヤーに先に畑アクションを選ばれると、もう次のラウンドまで待つしかないのである。

ほかのプレイヤーがいま何をしたいかを考えながら、数少ない労働力(家族)の数でいかに農場発展に貢献できる行動をとれるか。

 

つまりは、資源配分と労働力の最適化が必須。これがアグリコラの本質である。

 

ゲームテーマは「ジレンマとの戦い」

労働力である家族は、子供を作ることで増やせるんだけど、ここで大きな問題がある。

アグリコラは、プレイ中の決められたラウンドの終わりに、「収穫」というターンをはさみます。このとき、家族の数に応じて、「食料」が必要になります。

 

この食料になるのが

  • 小麦を焼いてつくったパン
  • 収穫した野菜を調理
  • 羊などの家畜をかまどで調理

などなど。

 

この食料供給がゲームバランス上「きわめて」厳しく、常に養っていく厳しさをプレイ中は感じるはずです。

なぜなら、食料供給になる元手である小麦や家畜はゲーム終了時の点数なので、使いすぎると負けちゃうわけです。

 

つまり、常に以下のようなジレンマとの戦いになります。

  • 家族がいないと出来る行動が減る
    ⇚⇛家族が増えると食料が多くいる
  • 食料確保のための行動
    ⇚⇛農場発展のための行動

 

アグリコラが強い人は、つまり経営(マネジメント)がうまい。

アグリコラを採用試験に使えば、経営センスがあるかどうかは一目瞭然(かもしれない)

  • 1アクションあたりの農場発展の価値
  • 1アクションあたりの食料確保の価値
  • 1アクションあたりの上記2つに関わる投資価値

これらを常に見極めないといけない。

 

しかし、そこにはライバルである他のプレイヤーがいて、自分がしたい行動をいつも組み立てどおりできない。

加えて、アグリコラにはゲーム開始時に特殊能力を得られる「職業」と「小さな進歩」カードが7枚づつ、計14枚配られる。

これが職業と進歩、両方合わせると300種類もあって、これがランダムに配られます。

 

つまり、1000回プレイしたら1000回とも違ったゲームになります。

自分が持つカードが変わるように、ライバルが持つカードも変わります。

 

17世紀の厳しい環境の中、常に最適解を求めて、発展と家族を養う2つを達成していかなければならないのです。

 

やってみたい人へ

3回ほどプレイすれば、「こんなに知的興奮が満たせるゲームがあって良いのだろうか」と感動すると思います。

小学校のころからテレビゲーム、ゲームセンター、ボードゲームといろんなゲームをやってきましたが、ここまで興奮したのは初めてです。

 

ただし、慣れるまでルールが異常に複雑なので、初めてプレイする人は以下の点を守るといいでしょう。

  • 5時間のまとまった空き時間を用意する
  • 必ず経験者と一緒にプレイする
  • 3人以上でプレイする

アグリコラは1~5人、1プレイ1時間半〜2時間半かかるという超重ゲーです。

それでも、もう一回!もう一回!と時を忘れてやりたくなる魅力があります。

 

理由は、反省会。

自分のプレイをあとから振り返ると、経営上のミス、もっと良いやり方があったことに気づき、新しい戦略と戦術を思いつくからです。

そして、それを次のプレイで試してみたくなる……

 

このループから抜けられない。

 

それが、世界のボードゲームマニアたちを5年以上も惹きつけてやまないアグリコラの魅力なのです。

 

 

著者:グランドアゲームズだいもん(ゲームデザイナー)

Twitter:@economic_wars

 

 

[NEW] 2016年に発売されたアグリコラ ファミリーバージョンについて、通常版との違いとファミリーバージョンならではの魅力について解説した記事を書きました。→ 詳しくはコチラ

 

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